2023年9月13日
コンサルティング
収益健全化への道
老舗紳士服メーカー2代目の挑戦
ファストファッションに抑えて収益が伸び悩む名古屋老舗紳士服メーカー。
旧態依然から脱却したい。
問題点
昔ながらの老舗メーカーではあるが、物価高により原材料が高騰し、自社製造の製品、輸入製品の値上げを強いられた。
これを契機に取引先が減少し、収益が悪化。
旧態依然の体質では会社が存続できないという判断で、社長が2代目に代替わりしたが、若い発想はあるもののビジネス化の経験がなく、現実化できていない。
解決策
補助金を活かしながら、自社の強みを活かしたブランド戦略を立案し、収益の健全化を図る。
ブランド立案専属チームを社内に作り、自社の強みである職人による縫製技術と、質の高い生地を安く仕入れることができる取引先を活かしながら、様々なジャンルの若手クリエイターを招き製品づくりを始める。
紳士服メーカーだったので、これまでのターゲット層は20代〜50代の男性であったが、20代後半の独身女性にターゲット層を変え、日本の質の高い生地を使った、若者向けの奇抜さのあるクオリティの高い商品を制作し、販売した。
結果
あるインフルエンサーに気に入ってもらえたことを契機に、ファストファッションとは違い質の高い製品であることと、ハイブランドよりも手が届きやすい値段設定だったため、デザインの奇抜さと相まって爆発的に販売数が伸びた。
ブームは一過性のため、このブランド化を元に、若手クリエイターのデザインと生地を活かし、奇抜さを落としたデイリーで使いやすいブランド構想にも着手し、収益が安定化した。
業種 | 服飾 |
---|---|
拠点 | 名古屋 |
人数 | 30名以下 |